予想だにしない体験を経て、私たちには考える時間が出来た。そこで改めて思うのは、電話やメールなど言葉に頼ったコミュニケーションだけでは伝えきれないものがあるということ。かといって時節柄、人のざわめきが気になる場所では十分なディカッションが叶うと思えない――。そこで私が友人を呼びだしたのは、台場にあるホテルの1室。実は私たちはハンドメイドのオンラインショップを運営しており、ニューノーマルの時代に相応しい新たな展開をざっくばらんに話し合いたかったのだ。海と空に包まれた非日常空間で雑誌などをめくっているうちに、自宅では思い浮かばないようなアイデアが次々に湧き上がる。空気感や身振り手振りからお互いの頭の中にある細かいニュアンスまで伝えあうことができ、具体的な指針が固まってゆく。一定の成果を得た私たちは30階にあがり、プリフィクスランチのメイン選びに頭を悩ませ、デザートブッフェに心を奪われた。
満たされた午後はもう一度部屋に戻り、さらに寛いだ空気の中でお客様に喜んでいただく策を講じ合った。ある演奏家が「練習は自宅で、作曲はホテルで」と語っていたが、なるほど頷ける。そんな思いを巡らせていると、友人が「そろそろ子どものお迎えの時間だから」と身支度を始めた。非日常に軸足を置きすぎず、すぐに日常に戻れるのもデイユースの利点だと思う。私もお迎えの時間だ。私たちは同時にバッグを手に取り、パンプスに足を通してドアへと向かった。
レインボーブリッジに東京タワー、水面を走る船と東京湾を一望できるツインルーム。ベッドの上やテーブルに思い思いのアイデアツールを広げて、お互いに思考を深め合うのもいい。
特別な眺望に心躍る『The Grill on 30th』でのプリフィクスランチは、自慢のソースをあしらったお好きなメインをお選びいただけます。はつらつと輝く女性におすすめのデイユースプランです。
贅沢な席をふたりでゆったりと。プリフィクスランチにはデザートブッフェのご用意もありますので、甘い物で脳を活性化させながら、心ゆくまで会話をお楽しみください。
ホテルを利用すれば、待ち合わせも人混みを避けることができます。賑やかな時間が戻ることを祈りつつ、無理のないニューノーマルな時間の使い方も模索したいという方に。