空と一体になれるプールサイドでまどろみ、
ホテルメイドのカクテルで涼感を得る

ハードモードな今年の夏。ほんの少しだけでもリゾート気分に浸れたらと、彼とお台場を訪れた。周りの視界を遮るもののない海辺のプールにいると、空との一体感を味わうことが出来る。デッキチェアに横たわり、日に焼けた肌を見るともなしに見ていると、水滴がきらりと光った。まどろみの昼下がり。サングラス越しにこちらを見ていた彼が、「喉乾かない？」と一言。同じことを考えていた私は、返事の代わりに素早く立ち上がった。
30階にあるバーのカウンターからは、まだ明るい夏の空とレインボーブリッジが見える。冷たいカクテルが喉を滑り落ちてゆく涼感と都会的な海辺の景色が、夏の思い出として記憶に刻まれていく。少し移動してエグゼクティブラウンジで小腹を満たし、「何もしない」贅沢な時間を過ごした。心が緩んでいるからか、ふと、「さっきバーから見たレインボーブリッジ。夜も素敵だろうな」と無意識の声が漏れる。小さく頷く彼。今晩、部屋から見る夜景もため息が出るほど美しいに違いない。