身体感覚に訴えかけるステイ Stay Story

都市の昼夜と向き合い
その美しさに魂が震えたら
心がろ過された証拠

美味しいワインを飲んだ時、旅先で日常とは違う空気感を感じた時。固まっていた心身や思考がほぐれ、身体感覚に訴えかけてくるような瞬間が好きで、誕生日は海外で過ごすと決めている。それが難しい今年、私は初めて東京のホテルで過ごすことにした。どうせなら、いま自分が暮らす都市を見つめ直したいと思い、東京湾を一望できるホテルを選んだ。いつもの海外旅行とは比べものにならないほど軽い荷物が、気持ちまで軽やかにしてくれる。館内には思い思いの場所でひとり時間を楽しんでいる大人も多く、それがやけに頼もしい。部屋に入り、ひとりでは勿体無いほどの広い空間に顔が綻ぶ。明日の朝まで私は、この贅沢な空間の女王となるのだ。
夜はソファに腰掛け、読書をしながら時折、顔をあげては窓の外を見た。闇とまだ眠らぬ都市の境を分けるかのように明かりが灯り、美しい夜景が浮かび上がってゆく。その荘厳さと途方もないスケール感に東京の懐の深さを感じ、東京にくるまれているような感覚を味わいながら、いつもよりゆっくり眠った。
 いつも旅先の朝は慌ただしく、窓の外をゆっくり眺めることなどしないのに、今朝は窓辺に座り、水面に描き出される波形を眺めながら朝食をとった。抜け感のある青空から気持ちよく陽光が降り注ぎ、朝食に含まれた栄養分が細胞の隅々にまで行き渡るかのようだ。漲るパワーは充電完了の合図。また明日からは時間に追われる日々が続く。そんな時は、この日のリラックスした身体感覚をすぐに呼び出せるよう、ホテルオリジナルの香りを含ませたアロマストーンを使おう。今日からこれが私の守り神だ。

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「ここから未来が育まれてゆく……」そんな感慨を抱かせる窓からの景色。レインボーブリッジに東京タワー、スカイツリーに至るまで、おひとりさまステイなら全て独り占め。

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エッグベネディクトはこのプランの時だけいただける朝食メニュー。朝の光を反射して、波頭輝く東京湾を眼下にしながらのモーニングは、風景と味が結びついて深く脳裏に刻まれる。

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たゆたうようなボーカル、アンビエントな電子音、メロディアスなコード……お気に入りの音楽を聴きながら、コバルトブルーの夜空に浮かび上がるレインボーブリッジを眺める。心とろかす体験を是非。

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ひとりでスイートという贅沢が、心身にもたらす影響は思った以上に大きい。温かなサービス、心づくしの料理、整えられた寝具に心身がゆるむ。目覚めの朝、活力がチャージされているのを感じるはずだ。